思考の整理学

外山滋比古(とやま しげひこ) 著

頭の中の思考をクリアにするメソッド、考えをまとめるメソッドが詰まっている。

〈1分で理解〉

・思考を深めるために

書くor話すことが考えを洗練させる。

読書で情報収集→書いてみる→吟味、批判を加える を繰り返し、知識・思考を純化させる

言葉、表現は順序にこだわると面白くなる。

思考がはかどるのは、ベッド、トイレ、通勤時間の三つ。

今悩んでいるテーマも、時間を置いて寝かせることでふとアイデアが浮かぶ。

調べたいテーマの文献を集められるだけ集め読破すると、短期的に脳に知識が染み付く。
しばらくすると大半は忘れ、一部の深く興味を持った知識のみ残る。この積み重ねが知的個性を生み出す。

・忘却こそが思考の整理

近年は情報過多のため、忘れる努力が必要。
ほかのことに取り組むことで、重要でない事柄は忘れられる。
思いついたアイデアをメモして一度忘れ、数日して見返したときに価値を感じるものだけ残す。それを繰り返すと洗練されたアイデアだけ残る。

・自分の経験に根差した思考をせよ

ことわざは実際に活動する中で生まれた言葉であるから、説得力がある。
近年の知的思考は、本やテレビなど見聞きしたものが大半。
読書と自分の経験を織り交ぜた思考でなければならない。